二宮尊徳と報徳思想

報徳とは

尊徳の生家

 「報徳」の由来。10年に及んだ桜町復興の成果報告を、二宮尊徳から受けた小田原藩主大久保忠真は、「そちの方法は論語にある、『徳を以って徳に報いる(以徳報徳)』というやり方だな」と評しました。わが意を得た尊徳は、その後自分の仕法を「報徳」と呼ぶようになりました。
 尊徳の言う「徳」とは万物に備わる徳、すなわちそれぞれの長所、潜在的な力を意味します。尊徳は「荒地には荒地の徳があり、借金には借金の徳がある」と言っています。少年時代、捨て苗を拾い、荒地の水溜りを耕して米を収穫し、成人してからは借財の問題点を整理して、財政再建に導きました。‘災いを転じて福となす’。一見の災いも捉え方によっては徳に変わります。それぞれの徳を掘り起こし、連係させ、生産性を高め、循環性を効率化し、生活・生業の創造性と安定性を追求する作業が、報徳仕法の基本です。


報徳生活の三要素「勤労」「分度」「推譲」

報徳は「勤労、分度、推譲」の三原則を基本とします。
【勤労】は生活の基本であり自助努力の大原則ですが、同時に知恵を働かせて労働を効率化し、社会に役立つ成果を生み出すという自覚を重視します。
【分度】は経済的には、収入の枠内で一定の余剰を残しながら支出を図る生活、経営の確立。計画経済の基本です。この余剰が、明日の、来年のそして未来の生活、生産の発展と永安のための基礎資源となります。
【推譲】は、分度生活の中から生み出した余剰、余力の一部を、各人が分に応じて拠出します。これが報徳資金になり、相互扶助、公共資本あるいは弱者、困窮者救済に宛てられ、家政再建、町村復興、国づくりが進められます。尊徳は桜町領復興に当たり、小田原の田畑家屋敷、家財を全て売り払い、それを仕法の資金として推譲しました。

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