二宮尊徳と報徳思想

後継者・弟子

富田高慶 翁肖像

 江戸時代には多くの世界的にも評価される思想家が出ている。しかし、それらの思想は、その人の領域を出ない場合が、大半である。ところが、二宮尊徳は現在に至るまで、その思想は活きて成長している。

 それは、尊徳が自分の思想と現実社会とのつながりを重視したためである。つまり、刻々として動いて止まぬ現実世界のダイナミズムを見据えたためである。

 この視点から尊徳は、現実世界への対応として、1地域にしか適用できないものと、普遍的なもののあることを発見し、普遍的なものを「仕法」として標準化したのである。これは現在でいうマニュアルであるが、この「仕法雛形」を21人の門人と、2年3ヶ月の時間をかけ84冊本として完成させた。このプロセスが、弟子を育てる雛形となり、斉藤高行、福住正兄という有力な弟子を得ることになった。

 この2人は、尊徳の死後、尊徳の思想をまとめあげ、実際に展開し、その仕法の正しさを証明し、報徳思想の基盤を築いた。

 また、仕法の成功例として有名なのは、富田高慶による相馬藩の復興であるが、この藩からは荒宗重、伊東発身、一条七郎右衛門、高野丹吾、志賀直道(志賀直哉の父)といった弟子達が輩出し、報徳仕法の理解者が着実に増え、全国に広がっていった。


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